デジタルコシカワールド

幕張から「すこしだけ笑える」をテーマに毎日がエブリデイ

バイバイ木村号(2011/11/20mixiより転記)

      2016/07/22

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

肌寒くなってきた・・・

 

こんな天気の時は。
あいつを思い出す。

 

どれほどの時を過ごしたのだろうか。

 

うれしい時も悲しい時もいつも一緒にいてくれた。

 

いろんな場所にいったね。

 

でもそれもこれで終わり・・・・

 

さよなら

 

 

原付 TODAY

 

僕の原付木村号

・・・・・・

・・・

 

 

20X1年11月19日17時30分頃

雷雨の中、突然彼が機能を停止、豪雨の中原付に対し

「ふざけんなぶっ壊すぞ!!!」

と思った越川だったが、雨でたまたま調子が悪くなっただけだろうと思い

「明日になりゃ動くだろ、そんなことよりバイト遅刻しちゃう!」

そんな感じで彼を戒めの意味も込め一日放置。

 

11月20日12時頃

どうも彼の様子がおかしい、うんともすんとも言わないのだ、さすがに心配なった私は

「午後になったら出かけるからその時ドクター(バイク屋さん)に見てもらおう、全く手間のかかる原付だ、ぶっ壊すぞ!!!」

 

午後、彼を押しながら歩くのはなかなかしんどい、
「まあでもちょっと見てもらったらもう楽ちんだからな!とっとと持ってって楽しよ!」

 

診療所(バイク屋さん)についた私・・・軽い気持ち・・・・本当に軽い気持ちだった・・・・

越川「彼(木村号)が機嫌悪くて動かないんですよ。大したことないと思うんですけけど見てもらえますか?」

ドクター「あっいいですよ」

 

陽気に診断を始めるドクター・・・・・しかしエンジンを見た瞬間彼の表情が険しく変化した

越川「どおかいたしましたか?」

ドクター「お客様・・・このバイクとはどれくらいお付き合い(乗って)していますか?」

越川「3年・・・と半年くらいですかね?」

ドクター「その間メンテナンスなどは・・・・?」

越川「確か一年くらい前に・・・・」

 

ドクターが重い口調でゆっくりと話し出す

「心臓(エンジン)が完全にいかれています」

「彼  は  も  う  動  き  ま  せ  ん」

 

なん・・・・・・・だと・・・・・・・・・?

 

見た目はいつもとなんら変わらない、今にも動き出して俺を学校まで乗せて行ってくれるんじゃないかってぐらいいつもと一緒。

 

「きれいな顔してるだろ?死んでるんだぜこれ。」

 

そんな言葉が脳裏をよぎった

越川「そんな・・・・・そんなバカな!!!!!ウソだろ!?ほんとは動くんだろ!?」

店内で取り乱す俺(フィクション)

 

ドクター「残念ですが・・私どもにできることはもう・・・・」ドクターが俺に声をかける(フィクション)

 

越川「・・・・・嘘だ・・・嘘だ!・・嘘だ!!!嘘をつくなああああああ!!!!!!!」
無情な叫びが店内に響き渡った(フィクション)

 

どんなに叫んでも彼がもう目を覚ますことはなかった・・・・
「命」というものはとても儚く、ささいなことで一瞬にして消えてしまうものなのだ、

 

だから私たちは今この一瞬を全力で生きていかねばならぬのだ
・・・・・そう彼に教わった昼下がりの午後であった・・・・。

 

2011/11/20mixiより転記
「僕と原付木村号」完

 - しょーもないこと , , ,